shop cubs Blog

2020/01/10 00:00

はじめまして。


このshop運営しております、木下です。

よろしくお願いします。

明石の印刷やさんです。

印刷業界は、価格破壊が起きているこの時代では、うちのような小さな印刷やさんは

なかなかシビアでありますが、そんな中でも先代社長のおかげで長いお付き合いをして頂き、

うちを選んで下さるお客様のお陰でご紹介も頂いたりしながら

やっぱりこの仕事が好きで毎日過ごしております。

自費出版をしていただく方のそれぞれの想いののっかった一冊の作品に

携わらせて頂く楽しさはとーっても素晴らしいものです。

一人ひとりの人生が形になって残るのは貴重な事です。

出版された本は国立国会図書館に納本をするので、国に未来永劫保管されるのです。

生きてきた証として残るんですよねー。

先ほど話しに出させて頂いた先代社長の父は3冊の本を出版しました。

70を過ぎた頃から自分でパソコンを酷使して、指一本で入力していた姿が目に焼きついてます。

三冊目の本は、自分がたぶん 癌 であろうと解ったとき

癌であると確定するためには 細胞を検査する必要があり入院をし、メスを入れなければならない

それに抵抗を感じた父はそれをせず、癌に癌ちゃんと名づけ、自分で戦いを挑んでました。

同じ病気を抱えることになる人のためにと、その方法を綴ることから始めた3冊目の本は

自分で書き終えることは出来なかったけれど、続きを妹が父に成り代わって完成した本が

我が家の四季という本です。

妹をほんとに父が支配して書かせているかのごとく、父の想いが伝わってくる本です。

父がたくさん詰まった本

そんな風に 母の本も作りたいと想いました。

この世で一つだけの、母という人の人生が詰まった本

父は自分で書く人でしたが、母はしてこなかったので何もなく、

それならばと聞き取りで書こうとしたときには時すでに遅く、

自分の人生を思い起こし、語ることが出来ない母がそこにいました……

父も、母のことを書こうとしていたのに、それをできなかった父の遺志を守れなかった自分を悔やんでいます。

自分のこと、大切な人のこと、本にしませんか……

カブス出版のキャッチフレーズであります。